2025.11.28

小児矯正を第一期でやめるとどうなる?やめるケースと継続すべきケースをご紹介

この記事を監修した人

C&C美原デンタルクリニック院長 杉田彰久

C&C美原デンタルクリニック院長

院長の杉田は成人・小児矯正を含めた各種先進医療を幅広く診療しており、口腔内の全体を診る全顎的な治療が可能です。特にマウスピース矯正治療を得意とし、MeLoS認定アライナー教育担当講師でもあります。患者様の希望や不安を丁寧に伺い、幅広い治療計画から患者様に適した治療方法を一緒に考え、地域のかかりつけ歯科医を目指しています。

お子さんの将来のために早期に始めた小児矯正。平均2~3年にも及ぶ第一期治療の道のりで、「費用もかかるし、もう第一期だけで終わりにできないだろうか?」と悩まれる保護者の方は決して少なくありません。

実は、お口の状態によっては第一期治療だけで綺麗に完了できるケースもあります。お子さんの10年後、20年後の健康のために、後悔しない選択をするための知識をしっかりと身につけましょう。

小児矯正を
第一期でやめるのは問題ない?

小児矯正を第一期でやめるのは問題ない?

小児矯正を第一期でやめるのは問題ないか。「長い矯正治療、第一期だけで終わりにできないかな?」と考える保護者の方もいるでしょう。

お子さんの顎の骨が計画通りに成長し、永久歯がきれいに生えそろうためのスペースが十分に確保できた場合などがこれにあたります。しかし、第一期治療だけで終えられるケースは限られていることを知っておくべきです。

第一期治療でやめるかどうかは、お子さんのお口の状態や今後の成長予測などをふまえた、専門的な判断が不可欠です。歯科医師は、レントゲンや口腔内写真などを用いて、多角的に判断します。必ず担当の歯科医師とよく相談し、最適な方針を決めましょう。

小児矯正を
第一期でやめるケース

小児矯正を第一期でやめるケース

治療費用が払えなくなった

小児矯正は自由診療のため治療費が高額になりやすく、家計の状況変化で支払いが困難になることがあります。そのため、治療を始める前には、費用について十分な情報収集と検討が不可欠です

矯正治療にかかる費用は、相談料・検査診断料、装置料、調整料(処置料)で構成されています。これらの費用は、治療期間や使用する装置の種類によって大きく変動することを理解しておきましょう。歯科医院によっては、分割払いやデンタルローンなど、支払い方法の選択肢を用意している場合があります。

もし経済的な理由で継続が難しくなった場合は、まず正直に担当の歯科医師へ相談してください。早期に相談することで、治療計画の見直しや一時的な中断など、状況に応じた対応を検討してもらえる可能性があります。

歯科医院に通院できなくなった

小児矯正では、お口の成長に合わせ装置を調整するため、定期的な通院が不可欠です。また、通院時には装置の調整だけでなく、歯磨き指導や食生活のアドバイスも行われます。多くの場合、1〜2ヶ月に1回の通院が必要となり、困難になると治療の継続は難しくなります。

そのため、通院しやすい歯科医院を選ぶことも、小児矯正を成功させるための重要な要素と言えるでしょう。もし転居などで通院できなくなる見込みが立った場合は、できるだけ早く歯科医師に相談することが重要です。

早めに相談することで、転居先でもスムーズに治療を引き継げるよう、準備を進めることができます。まずは担当医と連携し、最善の方法を一緒に考えることが大切です。

子ども自身に、辞めたいという強い意思が生じた

治療開始時は意欲的でも、治療が長引くと「やめたい」と感じるようになることがあります。第一期治療だけでも約2〜3年かかることもあり、お子さんにとって心身ともに大きな負担となるのも事実です。

お子さんが治療をやめたがる理由として、矯正装置の見た目が気になる、痛みや違和感がつらい、食事がしにくい、歯磨きが面倒などが考えられます。

保護者の方は、まずお子さんの気持ちを否定せず、なぜやめたいのかをじっくり聞いてあげてください。その上で、なぜ今この治療が必要なのか、将来どのような良いことがあるのかを、お子さんの目線に合わせて根気よく説明することが大切です。お子さんの気持ちを尊重しつつ、専門家を交えて解決策を探っていく姿勢が求められます。

歯列矯正の効果が感じられなかった

毎月通っているのに、見た目が変わらないと不安に思う保護者もいます。特に第一期治療は、歯並びの変化よりも、将来の「土台作り」に重点を置いているため、効果が分かりにくいです。

第一期治療の主な目的は、歯を動かすことではありません。

  1. 顎の骨の成長をコントロール顎が小さい場合は広げ、顎の骨格的なバランスを整えます。
  2. 永久歯が生えるスペースを確保する将来、すべての永久歯が並ぶための場所を作ります。これは、将来的に歯並びが悪くなるリスクを減らすことにつながります。

これらは、お口の見えない部分で進んでいる重要な基礎工事です。現在の状況や治療計画を詳しく説明を受けることで、治療を続けられるはずです。

第一期治療だけで十分だと歯科医師が判断した

第一期治療だけで終了となる喜ばしいケースもあります。これは、お子さんの成長の力を最大限に活かせた、いわば「治療の成功例」です。

第一期治療のみで終了となるのは、主に以下のような場合です。

  • 顎の骨の成長が理想的に促され、永久歯が並ぶための十分なスペースが確保できた
  • 受け口や出っ歯といった骨格的な問題が、第一期治療で十分に改善された

永久歯がすべて生え揃うまでは、お口の中の状態が変化する可能性があります。そのため、後戻りを防ぐための保定装置(リテーナー)の使用や、定期的な検診が非常に重要になります。きれいになった歯並びを将来にわたって維持していくために、治療後も歯科医師による経過観察を続けましょう。

小児矯正の第一期治療の目的

小児矯正の第一期治療の目的

小児矯正の第一期治療は、お子さんの成長期という特別な時期を活かした治療です。大人の矯正とは異なり、歯を動かすだけでなく、その土台となる顎の骨の成長を正しい方向へ導くことを大きな目的としています。この大切な基礎工事には、主に3つの目的があります。

  1. 顎の骨格的なバランスを整えるお子さんの顎の骨はまだ柔らかく、成長の途中です。この時期に治療を行うことで、成長の力を利用しながら無理なく顎の大きさを広げたり、上下の顎の前後的なズレを整えたりすることができます。
  2. 永久歯が並ぶためのスペースを確保する第一期治療で顎のアーチを適切な大きさに広げることで、すべての永久歯がきれいに並ぶためのスペースを確保します。
  3. 歯並びを悪くする癖を改善する

小児矯正を
第一期でやめる際の注意点

小児矯正を第一期でやめる際の注意点

後戻りする可能性がある

第一期治療で一時的に歯並びが整っても、治療をやめると元の状態に戻る「後戻り」が起こることがあります。矯正治療で動かした歯は、何もしなければ元の位置に戻ろうとする性質を持っているためです。

後戻りが起こる主な原因には、以下のようなものが挙げられます。

  1. 歯を支える骨が固まっていないため歯は、歯槽骨という骨に支えられています。
  2. 今後の顎の成長による変化お子さんの顎は、第一期治療が終わった後も成長を続けます。
  3. お口周りの癖が改善されていない指しゃぶりや舌で前歯を押す癖、口呼吸といった癖は、歯並びを悪くする大きな原因です。

後戻りを防ぐためには、治療後に「保定装置(リテーナー)」を使い、歯並びを安定させることが不可欠です。

顎関節症になるリスクがある

第一期治療を途中でやめてしまうと、噛み合わせが不安定なままになりがちで、将来的に顎関節症を発症するリスクが高まることがあります

第一期治療は、顎の骨格的なバランスを整えることが主な目的ですが、治療を中断すると、上下の歯が正しく噛み合わない状態が長く続くことになります。不安定な噛み合わせは、顎の関節に毎日少しずつダメージを与え続けます。顎関節症になると、日常生活で口を大きく開けられず、食事の際に大きなものが食べにくくなったり、あくびをするのがつらくなったりします。

また、口の開け閉めで「カクカク」「ジャリジャリ」といった音が鳴り、不快に感じることがあります。お子さんの健やかな成長のためにも、正しい噛み合わせを完成させることは非常に重要です。

矯正治療を途中から再開するのが難しい

矯正治療を中断後に再開することは可能ですが、多くのデメリットがあります。治療を再開する場合、歯並びや顎の状態が変化しているため、レントゲン撮影や歯の模型作製といった精密検査を再度行う必要があります。

再検査では、中断期間中に生じた変化を正確に把握し、その後の治療計画に反映させる必要があります。再検査の費用に加え、新しい矯正装置が必要になる場合もあり、中断せずに治療を続けた場合よりも治療費が高額になることが一般的です

中断していた期間に加え、再治療のための期間も必要になるため、全体の治療期間が長くなります。もし経済的な事情や通院の都合で継続が難しいと感じたら、まずは担当の歯科医師に相談してください。

小児矯正を
第二期まで継続すべきケース

小児矯正を第二期まで継続すべきケース

小児矯正の第一期治療は、顎の骨の成長を利用した「土台作り」です。この時期に適切な治療を行うことで、将来的な歯並びの問題を軽減することが期待できます。具体的には、顎の成長を促したり、永久歯が生えるスペースを確保したりすることで、将来的な歯並びの悪化を防ぎます。

この土台の上に、永久歯をきれいに並べて理想的な噛み合わせを完成させるのが、第二期治療という「仕上げ」の段階になります。第二期治療では、ブラケットやワイヤーなどを用いて、より精密な歯並びの調整を行います。

しかし、第一期治療の結果や、お子さんの歯並びの状態によっては、第二期治療が不要となるケースもあります。永久歯が生えそろった段階で、再度歯科医師と相談し、お子さんにとって最善の選択をすることが大切です。

小児矯正についてお悩みがある方は、
堺市美原区の「C&C美原デンタルクリニック」へご相談ください

乳歯の矯正を検討している方は、堺市美原区の「C&C美原デンタルクリニック」へご相談ください

小児矯正の成否は、お子さん一人ひとりの顎の成長段階や、歯の生え変わりを正確に見極めることが極めて重要です。私たちは、精密な検査と診断に基づいて、ご家族が納得できるまで丁寧に説明することを大切にしています。

C&C美原デンタルクリニックは、小児矯正を得意としています。まずはお気軽にご相談ください。無料の矯正相談会も開催しています。

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