2026.07.22
ムーシールドの費用はどのぐらい?相場や内訳、他の矯正方法との比較をご紹介
この記事を監修した人
C&C美原デンタルクリニック院長
杉田彰久
院長の杉田は成人・小児矯正を含めた各種先進医療を幅広く診療しており、口腔内の全体を診る全顎的な治療が可能です。特にマウスピース矯正治療を得意とし、MeLoS認定アライナー教育担当講師でもあります。患者様の希望や不安を丁寧に伺い、幅広い治療計画から患者様に適した治療方法を一緒に考え、地域のかかりつけ歯科医を目指しています。
お子さまの受け口(反対咬合)について、「将来への影響が心配」「矯正治療の費用は高いのでは?」と不安を抱えていませんか?
この記事では、ムーシールドの費用相場や内訳、保険適用の可否、医療費控除といった経済的な負担を軽減する方法まで詳しく解説します。ムーシールドの基礎知識やメリットもご紹介します。
本記事を読むことで、ムーシールドに関する費用や治療の全体像を理解でき、お子さまにとって適切な治療を選択するための一歩を踏み出せるでしょう。
ムーシールドの費用

ムーシールド治療にかかる費用は、一般的な目安として、約数万円から十数万円程度が考えられます。費用のおおよその内訳は次のとおりです。
- 初診料・相談料最初に歯科医師がお口の状態を診察し、治療について説明する費用です。
- 精密検査・診断料レントゲン撮影、口腔内写真、歯型の採取などを行い、治療計画を立てるための費用です。
- ムーシールド装置本体の費用お子さまの顎の形や歯並びに合わせてオーダーメイドで製作する、矯正装置本体の費用です。
- 調整料・処置料治療期間中、定期的に来院して装置の調整や噛み合わせの確認、お口の状態を管理するための費用です。
- 保定装置料治療後、良い状態を維持するために使用する保定装置の費用です。
これらの費用は、お子さまの不正咬合の程度(受け口の進行度合いなど)や、治療の期間、さらに治療を行う歯科医院の料金設定によって金額が異なります。
そもそもムーシールドとは

ムーシールドは、お子さまの受け口(反対咬合)の改善を対象とした、就寝中に使用する取り外し可能なマウスピース型の矯正装置です。お口の成長段階でいうと、乳歯が生えそろった時期から永久歯に生え変わる時期(3歳ごろから小学校低学年ごろ)のお子さまが治療の対象です。
また、装置を正しく使うために、舌で押すなどの簡単なトレーニングを一緒に行うことがあります。
ムーシールドのメリット

ムーシールド治療は、成長期のお子さまの受け口を改善し、その後の健やかな成長に良い影響が期待できる治療法です。お子さまにとって、様々なメリットがあります。
成人矯正に比べて費用を抑えられる
ムーシールドは、成人になってから行う本格的な矯正治療と比べて、費用を抑えられる可能性があります。
成長期にあるお子さまの顎の骨は、まだ柔らかく柔軟性があるため、比較的簡単な装置で適切な方向へ誘導しやすいため治療期間が短く、使用する装置もシンプルな傾向があるのです。これにより、トータルでの治療費が低く抑えられることが期待できます。
マウスピース型で見た目が目立たない
ムーシールドはマウスピース型の装置です。取り外しが可能なため、見た目を気にせずに治療を進められる点が大きなメリットです。また、食事や歯みがきの際には装置を取り外せるため、これまで通りの食生活を送れるだけでなく、口腔内を清潔に保ちやすいという衛生的メリットもあります。
抜歯をしたり外科治療を行ったりする必要がない
ムーシールドの治療は、多くの場合、歯を抜いたり外科的な手術を行ったりするリスクを低減できる点が大きな特徴です。
成人矯正の場合、歯をきれいに並べるためのスペースが足りず、健康な歯を抜くことがあります。また、骨格的な問題が原因で受け口になっている場合は、顎の骨の手術(外科矯正)が必要となることも考えられます。
ムーシールド治療の
流れと費用内訳

ムーシールド治療は、お子さまの受け口を改善するための一連のプロセスです。ここでは、ムーシールドの治療開始から終了までの具体的な流れと、各ステップでどのような費用が発生するのかを詳しく説明します。
1.カウンセリング
カウンセリングは、お子さまの歯並びに関するお悩みや、保護者の方が気になる点を詳しくお伺いします。
その上で、ムーシールドがどのような装置か、どのような効果が期待できるか、治療期間の目安や費用などを分かりやすく説明します。歯科医院によっては、この初診相談に費用がかかります。具体的な費用は歯科医院によって異なるため、事前に確認するのがおすすめです。
2.精密検査・診断料
カウンセリングで治療の検討を進めることになったら、より詳細な検査に進みます。お子さまの歯や顎の骨の状態を正確に把握するため、レントゲン撮影、口腔内写真の撮影、歯型の採取の検査を行います。
これらの精密なデータをもとに、歯科医師がムーシールドの適用が可能かどうか、お子さまにとって適切な治療計画は何かを検討し、具体的な治療方法や期間、総額の費用が提示されます。
3.ムーシールドの装着
精密検査と診断を経て、いよいよ本格的に治療が始まる段階です。お子さまの顎の形や歯並び、噛み合わせに合わせて、ムーシールドはオーダーメイドで製作されます。これは、ムーシールドの効果を最大限に引き出し、快適に装着してもらうためです。
装置が完成したら、実際に口の中に装着し、フィット感や違和感がないかを確認します。ご自宅で毎日正しく使えるよう、ムーシールドの適切な使い方、1日あたりの装着時間、清潔に保つためのお手入れ方法についても詳しく説明します。
ムーシールド本体の製作費用や、装着時の調整にかかる費用がここで発生します。指示通りに使うことが、治療をスムーズに進める上でとても重要です。
4.定期通院
ムーシールド治療中は、定期的にお越しいただくことで、治療の進行状況を細かく確認し、より良い結果へと導きます。
おおむね1ヶ月から数ヶ月に一度のペースで通院していただきますが、これはお子さまの成長段階に合わせて装置の調整や変化をチェックするためです。通院時には、以下の内容を確認します。
- 装置の機能確認ムーシールドが正しく機能しているか、装置に破損がないか。
- 歯並び・顎の成長確認計画通りに歯並びや顎の成長が進んでいるか。
- 調整必要に応じて装置の微調整を行います。
- 口腔衛生管理適切な歯磨きができているかを確認し、指導を行います。
定期的な通院は、万が一のトラブルにも早期に対応し、順調な治療継続をサポートします。通院ごとに調整料や、状態に応じた処置料が発生します。
ムーシールドは
保険適用で受けられる?

ムーシールドの治療は、多くのケースで健康保険が使えません。しかし、特定の条件を満たす場合は、例外的に保険が適用されることがあります。お子さまの健やかな成長を助けるムーシールド治療を安心して受けてもらうために、保険適用の仕組みを正しく理解しておきましょう。
一般的には保険適用外
ムーシールドを含むほとんどの歯列矯正治療は、健康保険の適用対象外です。これは、歯列矯正の多くが、虫歯や歯周病といった病気の治療ではなく、主に見た目の改善や機能の向上を目的としていると判断されるためです。
そのため、治療にかかる費用は全額自己負担となり、自由診療という扱いになります。
自由診療では、それぞれの歯科医院が独自に治療費を決めるため、費用は医院によって大きく変わります。保険診療には全国共通の料金基準がありますが、自由診療にはそうした決まりがありません。ムーシールド治療を検討する際は、事前に費用をしっかり確認することが大切です。
ムーシールドの費用を抑える方法

医療費控除を使う
ムーシールドを用いた小児の矯正治療は、医療費控除の対象となるケースが多く、所得税や住民税の負担を軽減できる可能性があります。
医療費控除の対象となる費用の例
- 治療費(ムーシールド本体の費用、調整料など)
- 検査費用、診断料
- 治療のための通院費(公共交通機関の利用に限られます。自家用車のガソリン代や駐車場代は対象外です)
ただし、治療が「美容目的」と判断された場合は、医療費控除の対象外となります。お子さまの受け口治療は、機能的な改善を目的としている場合が多いため対象となることが多いですが、不明な点は事前に確認すると良いでしょう。
支払い方法を工夫する
ムーシールドの費用は、各歯科医院が用意する支払い方法を工夫すると、患者様の家計に合わせた無理のない計画を立てられます。矯正治療費は高額になりがちですが、多くの歯科医院では患者様の負担を減らすため、次のような様々な支払い方法を準備しています。
| 支払い方法 |
特徴 |
| 一括払い |
・治療費総額を一度に支払う方法 ・歯科医院によっては割引が適用される場合がある ・手続きの手間が少ない |
| 分割払い |
・歯科医院独自の分割払い ・金利手数料がかからないことが多い ・毎月の支払い額を調整できる |
| デンタルローン |
・信販会社などが提供する医療費専用ローン ・比較的低金利 ・月々の支払い額を調整しやすい ・事前に審査がある |
さらに、歯科医院によっては、治療費の総額を提示する「トータルフィー制度」と、処置ごとに費用が発生する「処置別支払い制」を採用している場合があります。これらの制度も理解した上で、ご自身に合った支払い方法を選びましょう。
トータルフィー制度
トータルフィー制度は、治療開始から終了までの総額が最初に決まる支払い方法のため、治療途中で追加費用を心配せずに治療を受けられます。この制度に含まれる費用は、主に以下のとおりです。
- 診察料
- 装置代(ムーシールド本体費用)
- 調整料
- 保定装置代
- 検査費用や診断料
| トータルフィー制度のメリット |
| ・治療の総費用が明確になり、家計の計画が立てやすい |
| ・治療期間が長引いたり、調整回数が増えたりしても追加料金は発生しない |
| トータルフィー制度のデメリット |
| ・治療を途中で中断した場合、返金されないケースがあるため、契約内容の確認が必要 |
| ・治療が短期間で終わっても費用は変わらない |
処置別支払い制
処置別支払い制は、ムーシールドの治療における各段階や処置ごとに費用が発生するため、治療の進捗に合わせて支払いを調整できます。この制度で費用が発生する主な項目は以下のとおりです。
- 初回診断料
- 検査料
- 装置代(ムーシールド本体費用)
- 毎回の調整料
| 処置別支払い制のメリット |
| ・治療が比較的短期間で終わった場合、総額を抑えられる可能性がある |
| ・治療を途中で中断せざるを得なくなった場合、費用を抑えられる可能性がある |
| ・治療の進行状況に応じて費用を把握しやすい |
| 処置別支払い制のデメリット |
| ・治療期間が長引くと、最終的な総額が高くなる可能性がある |
| ・治療の都度支払いが発生するため、会計の手間がかかる |
| ・費用総額が事前に確定しないため、家計の計画が立てにくい場合がある |
お子さまのムーシールド治療にかかる費用は、一人ひとりのお口の状態や治療計画で異なります。そのため、具体的な金額に不安を感じる方も多いでしょう。
ムーシールドの費用が
気になる方は、堺市美原区の
「C&C美原デンタルクリニック」へ
ご相談ください

ムーシールドは、成長期のお子さまの受け口を改善するマウスピース型矯正装置です。顎の成長を利用するため、多くの場合、抜歯や外科手術なしで治療できる可能性があります。成人矯正よりも費用を抑えやすく、見た目が目立たないなどの利点もあります。
具体的な費用や治療計画は、お子さまの状態によって異なります。不明な点や不安なことがあれば、まずは歯科医院で詳しく相談し、納得した上で治療を始めることが大切です。
C&C美原デンタルクリニックは、小児矯正に力を入れております。まずはお気軽にご相談ください。無料の矯正相談会も開催しています。