2025.12.22

高校生から歯列矯正を始めるメリット5つ。矯正方法別の費用・期間も

この記事を監修した人

C&C美原デンタルクリニック院長 杉田彰久

C&C美原デンタルクリニック院長

院長の杉田は成人・小児矯正を含めた各種先進医療を幅広く診療しており、口腔内の全体を診る全顎的な治療が可能です。特にマウスピース矯正治療を得意とし、MeLoS認定アライナー教育担当講師でもあります。患者様の希望や不安を丁寧に伺い、幅広い治療計画から患者様に適した治療方法を一緒に考え、地域のかかりつけ歯科医を目指しています。

「もう高校生だし、歯列矯正を始めるのは遅いかも…」と不安に思う方もいるかもしれません。しかし、実は高校生からの歯列矯正は、理想的なタイミングなのです。この時期に矯正を始めることは、大人より治療期間を短縮でき、抜歯を避けられる可能性も高まります。

何よりも、歯並びが整うことで見た目のコンプレックスが解消され、思春期に自信を持てるようになります。本記事では、高校生から歯列矯正を始めるメリットや、費用・期間についてご紹介します。

高校生からの歯列矯正は遅い?

高校生からの歯列矯正は遅い?

高校生からの歯列矯正は遅すぎるということはなく、むしろ理想的なタイミングとなるケースが多く見られます。ほとんどの永久歯が生え揃っているため、歯科医師は歯並び全体を正確に把握でき、将来を見据えた治療計画を綿密に立てることが可能です。

さらに、顎の成長もまだ続いているため、歯を動かす治療の効果が出やすいというメリットもあります。思春期は見た目に対する意識が高まる時期なので、歯並びが整うことで外見へのコンプレックスが解消され、自信を持って笑顔を見せられるようになります。

成長の余地がある高校生のうちに始めることは、治療の負担を軽減し、より自然で効果的な結果に繋がりやすい傾向があります。

高校生から
歯列矯正を始めるメリット

高校生から歯列矯正を始めるメリット

大人よりも矯正期間が短く済みやすい

高校生の歯列矯正は、大人になってから始めるよりも治療期間が短く済む可能性が高いというメリットがあります。体がまだ成長の途中にあり、顎の骨が比較的やわらかく、歯が動きやすい状態にあるためです。

歯は顎の骨の中に埋まっており、矯正治療ではこの骨を少しずつ作り替えながら移動させます。高校生の時期は骨の新陳代謝が活発なため、歯の移動と骨の再構築がスムーズに進みやすいと考えられています。

矯正期間が短いということは、高校生活の大切な期間への影響を最小限に抑えながら治療を進められることを意味します。治療期間が短縮されることで、装置をつけている期間の日常生活での不便さや、見た目に対する心理的なストレスも軽減されやすいでしょう。

抜歯が不要な可能性が高い

高校生で歯列矯正を始めることの大きなメリットの一つは、大人の方と比較して、健康な歯を抜かずに矯正治療ができる可能性が高いことです。これは、将来的な口腔内の健康を考えると非常に有利です。また、非抜歯矯正は、患者さまの精神的な負担も軽減します。

しかし、高校生の場合はまだ顎の骨が成長期にあたります。この成長のポテンシャルをうまく利用することで、歯が並ぶためのスペースを確保できることがあります。成長期を利用した矯正は、顎のバランスを整える効果も期待できます。ただし、顎の骨の大きさや歯並びの状態によっては、高校生でも抜歯が必要になるケースもあります。そのため、矯正を始める前には、歯科医としっかりと相談し、治療計画を立てることが大切です。

長期的な虫歯・歯周病予防になる

歯並びが乱れていると、歯ブラシが届きにくい「磨き残しの死角」が多くなります。このような磨き残しが続くと、虫歯菌や歯周病菌が繁殖しやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。実際、不正咬合がある方では、そうでない方と比較して、虫歯や歯周病の発生率が高いという研究結果も報告されています。

歯列矯正によって歯並びがまっすぐになると、歯ブラシがすみずみまで届きやすくなります。これにより、毎日の歯磨きで汚れを効率的に落とせるようになるため、虫歯菌や歯周病菌が増殖しにくい環境を整えられます。きれいな歯並びは、セルフケアの質を高めるだけでなく、歯科医院での定期検診の効果も最大限に引き出します。

今後の歯並び悪化を抑えられる

歯列矯正は、今の歯並びを整えるだけでなく、将来的な歯並びの悪化を抑える効果も期待できる治療です。歯並びが悪くなる原因は、遺伝的な要素だけでなく、日々の生活習慣の中に潜む「悪習癖」も大きく関係していることがあります。矯正治療で一度歯並びを整えたとしても、癖が続けば再び歯並びが乱れてしまうリスクを高めてしまいます。

成長期である高校生のうちに矯正治療を始めることで、これらの悪習癖が歯並びに与える影響を軽減したり、癖そのものを改善したりするきっかけとなることがあります。矯正治療で正しい噛み合わせを確立することは、歯にかかる力のバランスを整えることにつながり、歯が不適切な方向へ移動していくことを防ぎやすくなります。

歯並びに起因する不調を解消できる

歯並びの乱れは、身体のさまざまな不調につながることがあります。高校生のうちに歯列矯正を行うことで、これら歯並びに起因する不調を解消し、より快適で健康的な生活を送れるようになる可能性があります

具体的に改善が期待できる不調として、肩こりや頭痛の改善が挙げられます。歯並びを整えることで噛む力が均等になり、顎関節や筋肉への負担が軽減され、これらの症状の改善が期待できます。

また、顔の歪みが改善されることで、首や肩への負担が軽減され、肩こりや頭痛の緩和にもつながることもあります。矯正によってしっかり噛めるようになると、食べ物の消化吸収が助けられ、胃腸への負担を減らし、全身の栄養状態の改善にも寄与します。

高校生におすすめの
歯列矯正方法

高校生におすすめの歯列矯正方法

表側矯正

表側矯正は、歯の表面にブラケットという装置を取り付け、ワイヤーを通して歯を動かす矯正方法です。この方法は、歯を三次元的に移動させることが可能で、複雑な歯並びの不正にも対応できます。

装置の種類として、金属製のブラケットは強度が高く、効率的に歯を動かすことができます。そのため、治療期間を短縮できる可能性があります。装置が歯の表側にあるため、他の方から気づかれやすいことがあります。しかし、最近では透明や白色の目立ちにくいブラケットも選択できるようになりました。

矯正期間中は、より丁寧な歯磨きと、デンタルフロスや歯間ブラシを併用するなど、入念なセルフケアが不可欠となります。治療を始めるにあたっては、歯科医師と十分に相談し、具体的な治療計画を立てることが重要です。治療目標や費用、見た目の希望などを総合的に考慮して検討することが大切です。

裏側矯正

裏側矯正は、歯の裏側に装置をつける矯正方法で、外から見えにくいのが特徴です。裏側矯正の主な特徴は以下の通りです。装置が裏側にあるため、矯正中であることがほとんどわかりません。また、周囲に気づかれにくいことから、接客業など人前に出る機会が多い職業の方にも適しています。表側矯正と同様に、ほとんどの歯並びに対応可能です。

デメリットとしては、費用が高額になる傾向があること、舌への影響と発音の変化、食事がしにくくなること、清掃の難しさ、歯科医師の技術が必要なことが挙げられます。慣れるまでは、食べ物が装置に引っかかりやすいこともあります。

裏側矯正は、治療計画から調整まで高度な技術が必要です。見た目を気にせずに矯正治療を進めたい方には良い選択肢です。

マウスピース矯正

マウスピース矯正は、透明なマウスピース型の装置を交換しながら歯を動かす矯正方法です。ワイヤーを使わないため見た目が自然で、取り外しができます。

マウスピース矯正の主な特徴

  • 透明なマウスピースなので、装着していてもほとんど気づかれません。
  • 食事や歯磨きの際にマウスピースを取り外すことができます。
  • ワイヤーのような金属の装置がないため、口の中の違和感が少ない傾向にあります。
  • 治療計画は3Dシミュレーションで行われます。

マウスピース矯正のデメリット

  • 1日に20時間以上の装着時間を守ることが重要です。
  • 比較的軽度から中程度の歯並びの乱れに適しています。
  • 取り外しができる反面、紛失してしまう可能性があります。

マウスピース矯正は、矯正装置が目立つことに抵抗がある方にも検討されます。

高校生の
歯列矯正にかかる期間・費用

高校生の歯列矯正にかかる期間・費用

期間

歯列矯正の期間は、歯並びの状態、矯正方法、患者さまの協力度で異なりますが、高校生は大人より短期間で完了する傾向があります。高校生は顎の成長段階にあり、この成長力を利用して効率的に歯を動かせます。

歯のデコボコが大きい場合や、噛み合わせに大きなズレがある場合は治療期間が長くなる傾向があります。歯を並べるスペースが足りない場合は抜歯が必要になることがあり、治療期間が長くなることが一般的です。

ワイヤー矯正は約1年半~3年、マウスピース矯正は約1年~3年が目安です。保定期間をしっかり守ることで、歯並びの後戻りを防ぎます。治療期間は、初診時の精密検査でより具体的な目安をお伝えできます。

費用

歯列矯正は自由診療のため、費用は自己負担となり高額な傾向があります。費用を決定する要素は、矯正治療の方法、歯並び、クリニックの料金体系です。ワイヤー矯正やマウスピース矯正など、装置の種類で費用が変動します。

費用の内訳は、精密検査・診断料、矯正装置代・基本治療費、調整料、保定装置代です。矯正装置代は治療費を占め、表側矯正(金属)は約60万円~90万円、裏側矯正は約100万円~150万円が目安です。

経済的な負担を軽減するため、医療費控除やデンタルローンを活用できます。多くの歯科医院でデンタルローンを利用でき、分割払いで負担を軽減できます。

高校生で歯列矯正を検討している方は、
堺市美原区の「C&C美原デンタルクリニック」へご相談ください

堺市美原区の「C&C美原デンタルクリニック」へご相談ください

高校生で歯並びのお悩みを持つことは珍しいことではありません。ご自身の歯並びが気になることは、見た目だけでなく、学校生活や日々のコミュニケーションにおいて、自信を持つことへの妨げになることもあります。堺市美原区の「C&C美原デンタルクリニック」では、成長期の患者さまの特性を深く理解し、一人ひとりに最適な歯列矯正の治療計画をご提案しています。

私たちは、単に歯を並べるだけでなく、患者さまの顔立ちや顎の成長パターンを総合的に考慮します。当クリニックでは、幅広い矯正方法に対応しており、患者さまのご希望に合わせた選択肢をご提案できます。経験豊富な歯科医師が、精密な検査結果に基づき、これらの治療法の中から患者さんに最も適したものを丁寧にご説明いたします。

CLINIC INFORMATION

堺市美原区の歯医者 | C&C美原デンタルクリニック

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