2026.06.22
小児矯正中の食事で気をつけるポイント5つ。避けるべき食べ物や口腔ケア方法もご紹介
この記事を監修した人
C&C美原デンタルクリニック院長
杉田彰久
院長の杉田は成人・小児矯正を含めた各種先進医療を幅広く診療しており、口腔内の全体を診る全顎的な治療が可能です。特にマウスピース矯正治療を得意とし、MeLoS認定アライナー教育担当講師でもあります。患者様の希望や不安を丁寧に伺い、幅広い治療計画から患者様に適した治療方法を一緒に考え、地域のかかりつけ歯科医を目指しています。
お子さまの小児矯正中、食事のたびに「これで大丈夫かな?」と不安を感じる親御さまは少なくありません。矯正装置の破損や食べ物が挟まることによる虫歯、口内炎といったトラブルを心配する声も聞かれます。
お子さまが痛みや不快感なく食事を楽しめるよう、毎日の食卓で悩むこともあるでしょう。
この記事では、小児矯正中に起こりやすい食事のトラブルと、避けるべき食べ物の種類を詳しく解説します。さらに、装置の保護と快適な食事のための工夫、食後の効果的な口腔ケア方法についても紹介します。
小児矯正の食事で
起きやすいトラブル

主なトラブルには、以下のものがあります。
矯正装置が破損する
矯正装置は、硬い食べ物や粘着性の高い食べ物によって破損する可能性があります。例えば、キャラメルやグミ、せんべい、氷などを勢いよく噛んでしまうと、ワイヤーが変形したり、歯に接着されているブラケットが外れたりすることがあります。
装置が破損すると治療計画の遅延、追加費用の発生、口腔内の怪我などが起こる可能性があるので、取り外しができない装置の食事の際は特に慎重に扱いましょう。
矯正装置に食べ物が引っかかる
矯正装置は複雑な構造をしているため、食べ物が挟まりやすいという特徴があります。
特に、ほうれん草、エノキダケ、セロリなど繊維質の多い野菜や、カレーのルーに含まれる香辛料、コーン、ゴマ、豆類などの小さくて細かい粒状の食べ物は装置の隙間に入り込みやすく、トラブルの原因となることがあります。
口内炎ができる
矯正装置がお口の中の粘膜に触れることで、口内炎ができやすくなることがあります。特に、治療開始直後や装置の調整後は、装置が頬や唇、舌などに擦れて刺激を与えやすいため、注意が必要です。
よく噛まずに食事をするようになる
矯正装置による違和感や痛み、また食べ物が挟まることへの懸念から、お子さまが食べ物を細かく噛むことを避け、丸飲みするようになることがあります。
小児矯正中の食事で
注意が必要な食べ物

小児矯正中は、矯正装置に配慮した食事選びが大切です。特定の食べ物によっては装置の破損につながり、治療の進行を妨げてしまうおそれがあるため注意が必要です。
また食事の選び方を誤ると、装置が外れたり破損するだけでなく、食べかすが挟まって虫歯や歯周病のリスクを高めてしまう可能性もあります。お子さまが安心してスムーズに治療を進められるよう、以下の食べ物については特に気をつけましょう。
粘着性のある食べ物
キャラメル、ソフトキャンディ、グミ、お餅、ヌガー、ガムなどの粘着性の高い食べ物は、矯正装置に強力に付着しやすく、装置が外れたり壊れたりする原因となる可能性があります。
硬い食べ物
フランスパンの硬い皮、おかき、せんべい、氷(かじる行為)、骨付き肉(かぶりつく行為)ナッツ類、リンゴなどの硬い果物(丸かじり)硬い食べ物は、矯正装置に強い衝撃を与え、装置の変形や破損につながるおそれがあります。
着色しやすい食べ物
カレー、コーヒー、紅茶、赤ワイン、ベリー系のフルーツ(ブルーベリー、いちごなど)チョコレート、ぶどうジュース、炭酸飲料などの色の濃い食べ物や飲み物を摂取すると、矯正装置の色が変化したり、歯に色素が付着したりすることがあります。
特に、透明なプラスチック製やセラミック製のブラケット、またはマウスピース型の矯正装置を使用している場合は、着色しやすい傾向があります。
引っかかりやすい食べ物
葉物野菜(ほうれん草、小松菜、レタスなど)、きのこ類(えのき、しめじ、まいたけなど)、細長い麺類(ラーメン、パスタ、そばなど)、トウモロコシ、ゴマ、豆類、ナッツ類などは食べ物が矯正器具との隙間に挟まりやすいという特徴があります。
小児矯正中の食事のポイント5つ

小児矯正中の食事では、矯正装置のトラブルを防ぎ、お子さまが安心して治療を続けられるようにいくつかの大切なポイントがあります。
装置の破損や虫歯、歯肉炎のリスクを減らすためにも、食べ物の選び方や食べ方を工夫することが重要です。正しい食事方法を知ることで、お子さまの負担を軽くし、スムーズに矯正治療を進められるようになります。
1.一口サイズに切る
食べ物を一口サイズに切ることは、矯正装置への負担を減らし、お子さまが食事をしやすくするための大切な工夫です。矯正装置を装着していると、大きく口を開けることや前歯で食べ物を噛み切ることが難しくなります。
特に、リンゴやトウモロコシのような硬い食べ物を丸ごとかぶりつくと、装置に大きな力がかかり、ワイヤーが曲がったりブラケットが外れたりする原因となる可能性があります。
2.柔らかい食べ物にする
小児矯正中は、歯や矯正装置への負担を軽減するためにも、できるだけ柔らかい食べ物を選ぶようにしましょう。
特に、矯正装置を装着した直後や調整した後は、歯に力がかかっているため、噛むときに痛みを感じやすい時期といえます。硬い食べ物を無理に噛むとトラブルにつながる可能性があります。
- おかゆ、雑炊
- うどん、煮込みラーメン
- 煮込み料理(シチュー、カレーなど)
- 豆腐、卵料理(茶碗蒸し、スクランブルエッグ)
- プリン、ゼリー、ヨーグルト
これらの食べ物は、噛む回数が少なくても飲み込みやすいため、お子さまが痛みを感じにくく、安心して食事ができるでしょう。無理なく食事を摂ることは、治療中の栄養バランスを保ち、お子さまの健康維持にもつながるといえます。
3.葉物やえのきは細かく切る
葉物野菜やえのき茸など、繊維質の多い食べ物は、ブラケットやワイヤーの隙間に挟まりやすく矯正装置に引っかかりやすいため、細かく切って提供するのがおすすめです。
4.少しずつ食べるよう促す
食事中は、慌てずに少しずつ口に入れ、よく噛んで食べるようにお子さまに促すことが大切です。一口食べるごとにスプーンやフォークを置くなど、ゆっくりと時間をかけて噛むことを意識させましょう。
食べ物が細かくなることで、胃腸への負担が減り、消化吸収が良くなります。ご家族みんなでゆっくりと食事を楽しむ時間を作り、お子さまの食事習慣をサポートしましょう。
5.こまめに水を飲ませる
矯正装置を装着していると、唾液が届きにくい箇所ができたり、食べ物が挟まりやすくなったりします。これにより、食べかすが口の中に残りやすくなり、虫歯のリスクが高まる可能性があります。
水をこまめに飲むことで、口の中を洗い流し、食べかすや細菌を減らすことができます。特に、粘着性のある食べ物や甘いものを食べた後はすぐに水を飲むように心がけましょう。
小児矯正中の食事後に
おすすめの口腔ケア方法

小児矯正中は、装置の複雑な構造から食べかすが残りやすく、虫歯や歯肉炎といった口腔トラブルのリスクが高まります。そのため、食後には普段以上に丁寧な口腔ケアが不可欠です。適切なケアを習慣にすれば、お口の中を清潔に保ち、矯正治療をスムーズに進めることにつながります。
フッ素入りの歯磨き粉や歯間ブラシを使う
矯正装置の周りは特に汚れがたまりやすく、通常の歯ブラシだけでは汚れをすべて落としきれない場合があります。そのため、フッ素入りの歯磨き粉の使用は、小児矯正中の虫歯予防に効果が期待できます。
矯正装置のワイヤーの下やブラケット(歯に接着する装置)の隙間などの細かい部分の汚れは、歯間ブラシやタフトブラシを使うときれいに除去できます。お子さまの口のサイズや矯正装置に合わせて、適切なサイズのブラシを選ぶことが重要です。
また歯と歯の間の汚れは矯正用のフロススレッダーといった補助具を使うと、ワイヤーの下にもフロスを通しやすくなるでしょう。これらの補助器具を日々のケアに取り入れることで、お口の中の清潔さを維持し、トラブルを未然に防ぎます。
定期的にクリーニングを受ける
ただ自宅での口腔ケアを念入りに行っても、小児矯正中は汚れが複雑な場所に蓄積しやすく、すべてを完璧に取り除くことは難しいものです。そこで、歯科医院での定期的なクリーニングは、お子さまの歯を守る上で重要な役割を担います。
歯科衛生士が、お子さまの矯正装置に合わせた効果的な歯磨きの方法を指導するため、自宅でのケアの質を高めるきっかけになります。定期的なクリーニングは、矯正治療中の口腔トラブルを未然に防ぎ、お子さまの歯の健康を守る上で欠かせないケアといえるでしょう。
小児矯正を検討している方は、
堺市美原区の
「C&C美原デンタルクリニック」へ
ご相談ください

小児矯正の期間中は、食事や毎日の口腔ケアが重要です。歯並びを直すために矯正治療を開始したのに虫歯ができてしまったら元も子もないですよね。
当院は、矯正治療のみでなく患者さまが抱える不安に寄り添いながら、食事での注意点や効果的な口腔ケアの方法についても、専門的な知見から丁寧に説明、指導を致します。
堺市美原区にあるCC美原デンタルクリニックは、お子さまの小児矯正に関する多岐にわたるお悩みに寄り添います。最新の矯正技術を取り入れ、お子さまが安心して治療を受けられるよう、きめ細やかにサポートします。どんな些細なことでも、お気軽にご相談ください。