2026.09.30

中学生の出っ歯矯正について。治療方法・費用・期間を歯科医師が解説

この記事を監修した人

C&C美原デンタルクリニック院長 杉田彰久

C&C美原デンタルクリニック院長

院長の杉田は成人・小児矯正を含めた各種先進医療を幅広く診療しており、口腔内の全体を診る全顎的な治療が可能です。特にマウスピース矯正治療を得意とし、MeLoS認定アライナー教育担当講師でもあります。患者様の希望や不安を丁寧に伺い、幅広い治療計画から患者様に適した治療方法を一緒に考え、地域のかかりつけ歯科医を目指しています。

中学生のお子さまの出っ歯について、見た目や将来の健康面で悩んでいませんか?矯正治療には、期間や費用、治療方法など、多くの不安を感じる方もいるかもしれません。

本記事では、中学生の出っ歯矯正について、歯科医師が治療方法の種類、期間、費用の目安を詳しく解説します。お子さまの歯並びの改善に期待できるワイヤー矯正やマウスピース矯正といった選択肢に加え、成長期ならではのメリットや注意点も紹介します。

中学生の出っ歯を矯正する方法

中学生の出っ歯を矯正する方法には、主にワイヤー矯正とマウスピース矯正があります。成長期にあるこの時期は、歯や顎の骨がまだ成長途中にあるため、適切な方法を選ぶことで、将来的な安定性を含め、より効果的な治療が期待できます。

それぞれの矯正方法には異なる特徴があるため、ご自身のライフスタイルや見た目の希望に合わせて検討しましょう。歯科医師とよく相談し、適切な治療法を見つけることが大切です。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正は、歯の表面や裏側に「ブラケット」という小さな装置を取り付け、そこに細いワイヤーを通して歯を少しずつ動かす矯正方法です。多くの症例に対応し、長年の実績がある治療法で、主に以下の3種類があります。

表側矯正

表側矯正は、歯の表面にブラケットとワイヤーを取り付ける、もっとも一般的なワイヤー矯正の方法です。

さまざまな出っ歯の症例に対応できるため、多くの方が選択する治療法です。装置が目立ちやすいと感じる方もいるかもしれませんが、近年では以下のような目立ちにくい素材のブラケットも選べます。

  1. 白いセラミックブラケット歯の色に近い素材で、金属に比べて目立ちにくい
  2. 透明なプラスチックブラケットクリアな素材で、さらに目立ちにくく見た目に配慮できる

治療費用は、他の矯正方法と比較して比較的抑えられる傾向にあります。

裏側矯正

裏側矯正は、歯の裏側(舌側)にブラケットとワイヤーを取り付ける方法です。装置が外からほとんど見えないことが大きな特徴といえます。人目を気にせず矯正を進めたい方にとって有効な選択肢です。

ただし、治療開始直後は舌に装置が触れるため、一時的に話しにくさや食事のしにくさを感じる可能性があります。

裏側に装置を取り付ける治療は、高い技術と経験が歯科医師に求められます。そのため、治療費用は表側矯正よりも高くなる傾向があります。

ハーフリンガル矯正

ハーフリンガル矯正は、笑ったときや会話時に見えやすい上顎の歯には裏側矯正、下顎の歯には表側矯正の装置を取り付ける方法です。この方法は、それぞれの矯正方法のメリットを組み合わせたバランスの良い選択肢といえるでしょう。

  1. 見た目への配慮上の歯は裏側のため、見た目を気にせず過ごせる
  2. 費用を抑えられる可能性上下ともに裏側矯正にするよりも費用を抑えられる場合がある
  3. 治療期間の短縮表側矯正の部分があるため、全体を裏側矯正にするよりも治療期間を短縮できる可能性がある

見た目の配慮と費用、治療期間のバランスをとりたい方にとって有効な選択肢です。

マウスピース矯正

マウスピース矯正

マウスピース矯正は、透明なマウスピース型の装置を段階的に交換しながら歯を動かしていく矯正方法です。透明な装置を使うため、矯正していることがほとんど目立たない点が最大の魅力です。

見た目を重視する中学生に特に注目されています。食事や歯磨きの際に、自分で装置を取り外せる点も大きなメリットです。

  • 食事の際に装置が邪魔にならない
  • 歯磨きがしやすく、口腔内を清潔に保ちやすい

ただし、マウスピース矯正は、1日あたりの装着時間をきちんと守ることが非常に重要です。装着時間を守れないと、計画通りに歯が動かず、治療期間が延びたり、再治療が必要になったりする可能性があります。

また、すべての出っ歯の症例に対応できるわけではありません。治療を開始する前に歯科医師による詳細な診断と相談が重要です。どのような治療計画が立てられるのか、不明な点は積極的に質問し、納得した上で治療を進めましょう。

中学生の出っ歯矯正に
かかる期間

中学生の出っ歯矯正にかかる期間

中学生の出っ歯矯正は、お子さま一人ひとりの状態に合わせて治療計画を立てるため、かかる期間もさまざまです。

一般的な目安として1年半から2年半程度を要することが多いですが、最終的な期間は選ぶ治療方法や歯並びの複雑さ、そして成長段階によって変わります。治療期間に影響を与える主な要素は、次のとおりです。

  • 症例の難易度と矯正装置の種類
  • 患者様の協力度
  • 成長段階

最終的な治療期間を正確に把握するためには、歯科医院での精密検査が不可欠です。レントゲン撮影や歯型採取などを行い、顎の骨格や歯並びの状態を詳細に診断することで、一人ひとりに最適な治療計画が立てられます。

この計画に基づいて、具体的な期間や費用が提示されるため、まずは歯科医師に相談してみることをおすすめします。

中学生の出っ歯矯正に
かかる費用

中学生の出っ歯矯正にかかる費用

中学生の出っ歯矯正にかかる費用は、お子さまの口の状態や選ぶ矯正方法によって大きく変わるため、一概にいくらとは言えません。しかし、費用の内訳や、治療後の長期的なメリットを理解することで、費用対効果を納得し、治療を選択できるようになります。

一般的に、矯正治療の総額は、精密検査・診断料、矯正装置料、毎月の調整料、そして治療後の保定装置料などで構成されます。それぞれの費用の目安は、下表のとおりです。

精密検査・診断料


費用の目安(税込) 3万円~5万円
概要 ・治療計画を立てるための大切なステップ
・レントゲンや歯型採取、口腔内写真の撮影などを行い、歯並びや顎の状態を詳しく分析します。

矯正装置料

ワイヤー矯正(表側)

費用の目安(税込) 60万円~90万円
概要 ・歯の表面にブラケットを装着し、ワイヤーで歯を動かす治療です。
・幅広い症例に対応できるため、多くの患者様に選ばれています。

マウスピース矯正

費用の目安(税込) 70万円~100万円
概要 ・透明なマウスピースを段階的に交換して歯を動かす治療です。
・目立ちにくく、食事や歯磨きの際に自分で着脱できる点が大きなメリットです。

毎月の調整料

費用の目安(税込) 5千円~1万円
概要 ・治療の進捗を確認し、装置の調整やワイヤー交換などを行う費用です。
・治療期間中、定期的に歯科医院へ通院するたびに発生します。

保定装置料

費用の目安(税込) 3万円~5万円
概要 ・矯正治療で整った歯並びが元に戻らないよう、治療後に装着する装置の費用です。
・歯並びの安定を保つために欠かせないステップです。

中学生で出っ歯を
矯正するメリット

中学生で出っ歯を矯正するメリット

中学生の出っ歯矯正は、単に見た目を整えるだけでなく、お子さまの将来的なお口の健康を守る上で多くのメリットがあります。成長期特有の身体の変化を活かして、効率的な治療や抜歯を避けられる可能性など、この時期ならではの利点があるからです。

治療を効率的に進められる

中学生で矯正を始めると、身体の成長を活かして効率的に治療を進められます。この時期は、顎の骨がまだ柔らかく、歯がスムーズに動きやすい状態です。そのため、矯正装置による力を適切にかけることで、歯が計画通りに動きやすくなる特徴があります。

大人になってから矯正治療を行う場合と比べて、治療期間が短く済む可能性があるほか、より良い治療結果につながりやすいため、お子さまの身体的・精神的な負担を減らしながら、理想的な噛み合わせと整った歯並びを目指せる可能性があります。

抜歯せずに治療できる可能性がある

中学生で矯正治療を始めると、将来的な抜歯を避けられる可能性が高まります。大人の場合、顎の成長が止まっているため、歯が並ぶスペースが足りないと抜歯が必要になるケースが少なくありません。

しかし、中学生はまだ顎の骨が成長している段階です。この成長を利用して、顎の骨の幅を広げたり、歯が並ぶためのスペースを確保したりする「顎顔面矯正(がくがんめんきょうせい)」という治療法が適用できる場合があります。

適切なタイミングで治療を開始できれば、ご自身の天然の歯を残しながら、自然で美しい歯並びを目指せるでしょう。

将来の虫歯・歯周病リスクを軽減できる

中学生で出っ歯を矯正すると、将来的な虫歯や歯周病のリスクを軽減できます。歯並びが乱れていると、歯と歯の間に汚れが残りやすく、歯ブラシの毛先が届きにくい箇所が増えてしまいます。これにより、虫歯や歯周病の原因となる歯垢(プラーク)が蓄積しやすくなる傾向があるためです。

矯正治療によって歯並びが整うと、歯と歯の間に隙間ができにくくなり、毎日の歯磨きがしやすくなります。結果として、お口の中を清潔に保ちやすくなるため、虫歯や歯周病の予防に大きく役立ち、お子さまのお口全体の健康を、長期的に保つことにつながるでしょう。

矯正の違和感に慣れやすい

中学生で矯正治療を始めると、矯正装置の違和感にも慣れやすい傾向があります。中学生は、大人に比べて新しい環境や変化への適応能力が高い傾向にあります。そのため、初めて装着する矯正装置に対しても、比較的早く慣れることができるでしょう。

装置の異物感や、矯正力による歯の痛みなども、多くの場合は数日で落ち着くことがほとんどです。この慣れるまでの期間も、大人よりストレスを感じにくいといった利点があります。

部活動や学業で忙しい時期ではありますが、新しいことへの適応力が高いこの時期だからこそ、比較的ストレスなく治療を進めやすいといえます。

中学生が出っ歯を矯正する際の
注意点

中学生が出っ歯を矯正する際の注意点

中学生の出っ歯矯正を検討する際、押さえておくべき点がいくつかあります。

  1. 本人の意思と協力が欠かせない矯正治療の成功は、本人の理解と協力にかかっています。矯正装置をきちんと装着し、毎日丁寧な歯磨きを続けるには、本人の強い意思が不可欠です。特に思春期は、装置の見た目や装着時の違和感がストレスになりやすい時期でもあります。
  2. 口腔衛生の徹底が求められる矯正治療中は、口の中を清潔に保つ意識がより一層求められます。矯正装置は、歯磨きが難しく、食べかすが溜まりやすい環境を作るため、虫歯や歯肉炎といった口腔トラブルのリスクを高めてしまうからです。
  3. 定期的な通院が治療のカギを握る治療計画通りに進めるには、定期的な通院が不可欠です。通常、月に一度程度のペースで歯科医院を受診し、装置の調整や歯の動きを確認します。中学生は学業や部活動で多忙な時期と重なるため、無理のない通院スケジュールを立てることが重要です。
  4. 食事内容への配慮食事内容への配慮も、矯正治療中の大切な注意点です。硬い食べ物や粘着性の高い食べ物は、矯正装置を破損させたり、外れやすくしたりする原因となります。

中学生で出っ歯の矯正を
検討している方は、
堺市美原区の
「C&C美原デンタルクリニック」へ
ご相談ください

中学生で出っ歯の矯正を検討している方は、堺市美原区の「C&C美原デンタルクリニック」へご相談ください

中学生の出っ歯矯正は、成長期であるこの時期だからこそ、効率的で将来的なメリットが大きい選択肢です。ワイヤー矯正やマウスピース矯正といった多様な治療法から、お子さまの歯並びの状態や生活スタイルに合わせた方法を選べます。

治療期間は1年半から2年半が目安ですが、顎の成長を利用できるため、抜歯を避けられる可能性があり、将来的な虫歯や歯周病のリスク軽減にもつながるでしょう。

C&C美原デンタルクリニックは、小児矯正に注力しています。まずはお気軽にご相談ください。無料の矯正相談会も開催しています。

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